においの慣れと順応
同じにおいを頻繁にかいでいると、においがわからなくなってしまったというわけではないのに、気にならなくなってしまいます。例えば、あなたが誰かの家を訪ねてその家独特のにおいがすると感じたとしても、その家の家人達は気にしていないはずですね。これがにおいの慣れです。

その家を訪ねたあなたも部屋のなかで一定時間を過ごせば、最初は特別なにおいだと感じていたはずが、数分もすればにおいがわからなくなってしまい、気にもならなくなるでしょうし、においを感じることさえできなくなってしまいます。こういった経験は皆さんもきっと経験されたことがあると思いますが、これがにおいに対する順応です。
鼻から入ったにおいの分子は鼻の奥へと運ばれ嗅粘膜に分子が付着し、大脳辺縁系へと信号が送られることによって、人間はにおいを感じることができます。ところが同じにおいが数分間続くと、嗅覚に疲労が生じてしまいます。やがてそのにおいを全く感じなくなってしまいます。人間の嗅覚はとても疲れやすくできているのです。
これは、体臭でもわきがの臭いでも同じにおいの話ですから同じことがいえます。例をあげると、家族のほとんどがわきが体質である場合など、わきがの臭いにも慣れが生じます。その人にとっては、わきがの臭いは全く特別なものではなくなりますから、自分がわきがであることに気付かないということも起りえるのです。