汗には2つの種類があります
汗と聞くと「暑い夏」や「スポーツ」などを思い浮かべるでしょう。あるいは「冷や汗」かもしれませんね。汗と一言でいっても、実は2種類の汗があるのです。

ひとつはエクリン汗腺からでる汗で、人間にとってよい働きをしてくれる汗であるといえるものです。エクリン汗腺は人間の体全体に分布しており、体温が上昇すると体温を下げる役割をしたり、皮膚に付着してしまう悪い細菌を殺したりします。また、皮脂と混じり合って皮膚を保護する役目もしている汗です。
暑い時に顔に汗が吹き出したようになりますが、あれがエクリン汗腺からでた汗です。この汗の成分はほとんどが水分で、わずかに体の老廃物やナトリウムが含まれています。
もうひとつの汗をだすのはアポクリン汗腺です。アポクリン汗腺からでる汗は、ねばりけがあり、乳白色(黄色)や赤みがあります。アポクリン汗腺はエクリン汗腺とちがい、特定の場所にしか存在していません。わきの下や耳の中、乳首の周り、性器の周りなどです。
このアポクリン汗腺からでる汗は、もともと臭いがあるという医師と汗自体には臭いは全くないという医師がいます。いずれにしてもアポクリン汗腺からでる汗は、わきがの原因になる汗にちがいありません。
汗がわきがの原因となってしまうのは、人間の常在菌であるブドウ球菌やグラム陰性桿菌などの栄養分となるためです。細菌が汗の成分を分解することによってアンモニアや低級脂肪酸などに変化し、これらがわきがの臭いの原因になってしまうのです。